2017/04/24
新潟市美術館での「広重」の作品が入れ替えとなったため、また、行ってきました。
今回は、「江戸」の風景に感動しました。作品ごとに、版画と同じ場所を撮った現在の写真があり、当時と比較した説明がありました。当たり前ですが、自然が多いですね。川や池が多かったことにも気づきます。高い建物や高速道路もなかったので、富士山や筑波山、日光男体山がどこからでも見えるし、川には小舟が浮かんでいました。緑や花、鳥がいっぱい。とにかく、綺麗です。
それから、「大名屋敷」の広いこと。今でも、「○○庭園」として残っている所もあります。なかには、自宅の庭に富士山をまねた人工の山を造って眺めていた人もいたとのこと。それほど大金持ちがいたのですね。貧富の差に驚きます。まあ、今でも、一握りの人が何兆円もの財産を貯めこんでいますが。
で、庶民はどうだったかというと、絵の中では、とっても楽しそうです。お花見をしたり、神社・仏閣にお参りしたり、料亭で食事をしたり。芸者姿も素敵でした。たまの贅沢なのでしょうが、とてもいい顔をしていました。
たった100年ちょっとしか経っていないのに、随分変わってしまいました。こんなに変わっていいものですかねえ?
そんなこと言っていると、すぐに時代遅れになってしまうし。
今を生きていくのは大変ですね。