まったく痛みなく挿入できる方もいれば、過去にお腹の手術を受けたことがあったり、腸が癒着していたり、腸の形が難しい方、腸に炎症を起こしている方など、痛みが生じやすい方もいます。
当院では、なるべく苦痛を少なくするために、医師の技術の研鑽はもちろんのこと、次のような工夫をしています。
鼻から・口からの胃カメラ、大腸カメラ、エコー検査(腹部・頸部)などの多彩な検査が受けられます。新潟では珍しい形成外科もあります。新潟市・藤田内科消化器科医院 国道8号線「中善久交差点」近く
大腸内視鏡検査は、肛門から大腸カメラを挿入し、大腸の粘膜をカメラで直接観察できる検査です。
カメラの性能はどんどん良くなり、数mmの大きさのポリープも見つけることができます。
また、カメラを通してポリープ切除や、生検(粘膜の一部を採取する)も行うことができ、
かけがえのない検査です。
当院では原則、全大腸検査(=大腸カメラを肛門から大腸の一番奥まで挿入し、大腸全体をみる)を行います。
大腸ポリープや大腸がんが心配な方、便秘、下痢、血便、慢性的な腹痛などの症状がある方、検診で便潜血が陽性となった方、痔がある方、胃や大腸がんの血縁者がいる方などが対象です。
大腸カメラで検査できる最も重要な疾患は大腸がんで、日本における大腸がんの罹患率はいまや第2位で、40歳を過ぎると罹患率が高まります1)。大腸の粘膜を大腸内視鏡で直接観察することにより、他の検査では見つけることができない数mmの小さなポリープも早期に発見し、さらには日帰りで切除までできるようになりました。また、近年罹患率が増えてきている炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)などの診療にも欠かすことができない消化器診療の重要なツールです。
(1. 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)より
まったく痛みなく挿入できる方もいれば、過去にお腹の手術を受けたことがあったり、腸が癒着していたり、腸の形が難しい方、腸に炎症を起こしている方など、痛みが生じやすい方もいます。
当院では、なるべく苦痛を少なくするために、医師の技術の研鑽はもちろんのこと、次のような工夫をしています。
大腸内視鏡検査は、カメラの先端から空気を出し、腸を広げながら観察を行います。
炭酸ガス空気よりも200倍速く吸収される炭酸ガスを使用することでお腹の張りを抑えることができます。
腸は、押されたり伸ばされたりするときに痛みを伴います。
一般的には透視装置(=レントゲン装置)を使って、腸の形や伸び具合をみながら検査しますが、当院では磁気を使った内視鏡形状把握システムを用いています。
X線被ばくの心配もないですし、3次元で形がわかるので腸にかかる負担を減らすことができます。
レントゲンを使用することなく、大腸カメラの形(=腸の形)がリアルタイムでわかります。
前日の夜に下剤10mLを飲み、当日の朝に2リットルの洗浄液を飲みます。からだに吸収されないので、心臓や腎臓が悪くても使用できます。標準的な洗浄液であり、何十年も使用されています。レモン風味です。
前日の夜に下剤10mLを飲み、当日の朝に1リットルの洗浄液+500mLの水またはお茶を飲みます。この段階できれいになることも多いですが、不十分ならもう1回、1リットルの洗浄液+500mLの水またはお茶を飲みます。梅しそ風味です。
前日の夜に150mLの洗浄液と水分約1リットル(水やお茶に加え、スポーツドリンクなども可)を飲みます。当日の朝にも150mLの洗浄液と750mLの水分を同様に飲みます。洗浄液の内服量がもっとも少ないこと、1回の水分摂取が少ないこと、味もオレンジ風味で飲みやすいですが、やや洗浄力が弱めです。
過去に検査を受けて痛みが強かった方や、腹部の手術歴のある方、検査が不安な方、などが対象です。 点滴で眠り薬を使い、ウトウトしている間に検査を行います。当日は、安全のために車の運転や危険な機械の操作などは行わないで下さい。
検査を受けられた方の66.2%に切除が望ましいポリープ(≒癌のタネ)が見つかり、ポリープ切除を行いました。また、大腸癌の発見率は5.3%でした。7.4%が潰瘍性大腸炎をお持ちでした。
癌がみつかったり、さらに詳しい検査や治療が必要となった場合には、近隣の病院や大学病院と連携し、なるべく早く受診できるように手配します。
ポリープ切除の様子
上記症状がある方や検査にご興味のある方は、ぜひ当院までご相談下さい。