2021/02/01
昨年の11月途中で、当院で仕入れたインフルエンザワクチンが空(から)になりました。今までインフルワクチンを打ったことがない方も大勢来院されました。結果として、早い時期に予定量のワクチンを使い切り、薬剤卸の在庫もなくなりました。新型コロナが猛威を振るう中で、せめてインフルだけは予防しておきたいと思った人が大勢いたためでしょう。
それならば、新型コロナワクチンが開発された今、日本での使用が承認された時点で、我先にと接種を希望されるかというと、そうでもないようです。世界各国に対するワクチン接種希望のアンケート調査をみると、日本人が最も希望者の割合が低いとのこと。副反応が怖いのだと思います。今までのワクチン(不活化ワクチン)と違って、メッセンジャーRNAという聞きなれない物質を体内に打ち込むという方法に不安を抱くのは最もだと思います。外国でのアナフィラキシーショックなどという重篤な副反応発生情報を聞けば、なおさらです。
新しいことをする場合には、「総論は賛成で、各論は反対」ということはよくあることですね。国民の半数以上がワクチンを接種すれば、“集団免疫”が得られて新型コロナは収束する。それは理解できます。でも、どんなに少ない確率であっても、生死にかかわるような副反応が自分自身に起きるかもしれないと考えたら、尻込みもするでしょう。
殆どの人々にとって、新型コロナワクチンは安全で有効な手段だと思います。でも、本当に自分自身は打っても大丈夫か?と考えると、迷いますよね。
新型コロナに感染するのは嫌だし、ワクチンの副反応も怖いし・・・。みんな迷っていると思います。
まずは医療関係者からワクチン接種が始まりますので、しっかり情報を集めて、正しい判断をしてください。
決めるのは、あなた自身です!