2021/09/06
菅総理大臣が、次の総裁選に立候補しない、との表明をしました。驚きました。たった1年で退任です。安倍前総理が任期途中で辞任し、残りの任期のピンチヒッター的な役割であったとしても、ご本人は続投を強く望んでいるものと思っていました。このような退陣劇は、ご本人も予想していなかったのではないでしょうか?
ある力士が、横綱に推挙された時点で、親方から「引退」についての話をされた、と聞いたことがあります。横綱は降格がないので、勝てなくなったら引退しかないのです。厳しい世界ですね。
そういえば、長嶋選手や王選手が引退する時、当時のメジャーリーガーは不思議に思ったそうです。まだまだやれるのに、と。確かに、メジャーリーガーが3Aに降格し、果ては独立リーグでプレーしていることもありますよね。
しかし、日本では古来より「引き際の美学」というものがあります。これを間違えると「晩節汚す」ことになるからです。
とはいえ、凡人が綺麗に辞めるのは難しいです。カッコ悪くても家族のため、生活のため、最後までしがみついていることもあるでしょう。それはそれで、立派だと思います。
“引き際”は、人それぞれ。余裕のある人が、「綺麗な引き際」を考えればいいのかもしれません。
さて、「人生の引き際」は、どうなりますかねえ?