2023/05/01
いい年をして、腹を立ててしまうことがあります。
我慢できずに、顔に出したり、言葉にしたり。
恥ずかしいですね。そのあと、反省します。
いくつになっても、変わりませんね。
ある高齢の方が、「この年になると、喧嘩するパワーも残っていない」と言っていましたが、怒ることはないのでしょうか?
“寝たきり”になっても、意識がある限り、腹が立つことがあるのでは?むしろ、認知症の患者さんなどは、怒りをむき出しにすることが多いような気がします。
人類の歴史だけでなく、広く生物の歴史を振り返っても、「戦い」や「争い」が途絶えたことはありません。まさに「弱肉強食」で、負けた種は絶えていきます。
ということは、怒りを力に変えて相手を倒していくことが自然の摂理なのでしょうか?
でも、私は喧嘩が嫌いです。喧嘩を見るのも嫌です。
ルールに則ったスポーツは別として、言い争うことが嫌なのです。
みんな、穏やかに過ごして欲しいと思います。
自分も、できるだけ穏やかに過ごしたいと思います。
私の診察室には、京都大仙院前住職:尾関宗園和尚の書、
『気は長く、心は丸く、腹は立てず、己は小さく、人は大きく』の額を掲げています。
なかなかできないからこそ、そうありたいと願っています。