2024/12/02
能登沖地震という最悪の幕開けとなった2024年も、もうすぐ終わりです。当院の周りは、今だに道路は凸凹、電柱は傾き、被害が大きい住宅はそのままです。当院第二駐車場も被害を受け、修復工事業者の都合がつかずに、そのままの状態になっています。消雪パイプも壊れたままですので、雪が降ると、来院される方々にはご迷惑をかけることになると思います。
当初は、今年夏までには復旧できると思っていました。それが無理なら、正月までには、と。それが、年を超えてしまうことになるとは・・・。
被害が大きかった地区では、再建を諦めて、引っ越してしまった方々もいます。人口が減ってしまいました。若い人は、そのような決断ができますが、高齢の方はそうもいきません。とりあえず住める程度に修復して、余生を送るしかないのです。
元通りになるのは、いつのことでしょうか。
もしかしたら、元には戻れないのでは?
バブルが弾けた時もがそうでした。新型コロナウィルス感染が発生した時もそうでした。少し我慢すれば、以前の生活が戻ってくるのではないかと、期待していました。が、元に戻ることはなく、明らかに違う社会になってしまいました。
おそらく、当院周辺も依然と全く同じ状態には戻れないのだと思います。ましてや、震源地の能登地域はもっとひどいことになっているでしょう。
できれば、今のままで平穏に過ごしていたい、と願う人は多いでしょうが、難しいことなのかもしれません。年もとるし、病気にもなる。自然災害もあるし、戦争だってあるかもしれません。交通事故や火事は頻繁に起きています。
いつまでも同じでいられる筈はないのです。
それでも生きていかなければなりません。
良い事も悪いことも受け入れて、新しい生活をしていくしかないのだと思います。
先人達はそのようにして、次の世代に命をつないできました。
その遺伝子を受け継いでいる皆さん、頑張りましょう!
そして、来年こそ、いい年でありますように。