2025/05/01
「てきとう」という言葉で思い浮かぶのは、古くは『スーダラ節』の植木等さん、最近では『釣りバカ日誌』の西田敏行さん(浜ちゃん)ですね。
いい加減に生きているよう見えて、とても楽しそう。周りの人達も、「まあ、いいか」といって許してしまう。
実は、「適当」という言葉には、それ以外にも、「程度がほどよいこと」という意味もあるそうです。「適切」と同じような感じです。
ですが、「適当にやっておいて」と「適切に施行してください」とでは、随分と受ける印象が違う気がします。
「てきとう」の方が、気楽でいいですよね。
料理の味付けも、「醤油を大さじ〇杯、塩を小さじ〇杯、・・・」というより、「いい塩梅になるように」で、部屋の温度も、「夏は〇度、冬は〇度に設定して」よりも、「本人がちょうどいいと感じる温度」でもいいのではないかと。
テレビで、カラオケの点数を競う番組がありますが、99.9点の人より、80点の人の歌声に感動する(こともある)。
もともと、人間て、いい加減に作られているんじゃないかと。
だから、どんな環境にも適応して、生きながらえてきたんじゃないかとも思うのです。
音痴の人ばかりを集めて、一人ずつ歌わせるとひどくて聞けたもんじゃないですが、100人が一緒に歌うと“それなり”に聞こえるそうです。大相撲千秋楽の日の観客全員による国歌斉唱のように。
「てきとう」、いい響きです!