鼻から・口からの胃カメラ、大腸カメラ、エコー検査(腹部・頸部)などの多彩な検査が受けられます。新潟では珍しい形成外科もあります。新潟市・藤田内科消化器科医院 国道8号線「中善久交差点」近く

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院長コラム

“間”について

2014/06/16

今回は“間(ま)”について考えてみたいと思います。

まず、言葉の“間”について。ベテランのアナウンサーは、実に上手く間をとります。文の間や内容が変わった時点で、少し時間を空けるのです。さらに声の調子を変えることによって、聞き手に情感まで伝えることができます。落語や漫才においては、なおさら重要になります。会場の客との“間”、相方との“間”の中に“笑い”があります。

次に、芸術について。1枚の絵があったとします。絵の描き方そのものにも“間”が大切ですが、それを納める額縁や掛ける場所にも“間”が必要です。きつきつの額に入れて、ぎっしりと絵を並べてしまうと、鑑賞する者へのインパクトは半減してしまうでしょう。ですから、美術館の絵画は大き過ぎるくらいの額縁に入れ、周囲に十分な空間をとって展示してあるのです。ダ・ヴィンチとラファエロとミケランジェロの絵が壁一面にぎっしり掛けられていたら、すばらしさに浸る余韻もなくなってしまいます。

さらに、武道について。相撲、柔道、剣道など、格闘技において“間”は重要です。相撲の立ち会いで、“後の先”という言葉があります。最近では横綱白鵬がよく口にする言葉で、「相手よりも遅れて立ちながら先手を取ること」だそうですが、素人にはよく理解できません。

さて、人間はというと。やはり字のごとく、“間”が大切だと思います。たとえ、夫婦や親子であっても、間(距離感)が必要です。長く一緒にいると、何でも好きなことを言ってもいいと勘違いしたり、自分自身に対するのと同じように相手に接してしまって、失敗をすることがあります。夫婦は他人です。子供は親の所有物ではありません。自分自身とは別物であることを認識した時、相手との間に適当な距離(間)が必要であることを実感すると思います。家庭内に止まらず、職場の人間関係や他国との関係においても同じ事が言えるでしょう。

上手に“間”を取ることが、人生を豊かにするコツかもしれませんね。

 

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