2014/11/17
今年、テニスの錦織圭選手が大活躍をしました。4大大会のひとつである全米オープンでは決勝に、世界で8人しか出場できないATPワールドツアー・ファイナルズでも準決勝に進出しました。惜しくも優勝は逃しましたが、りっぱな成績だったと思います。ただ、「もう少し頑張れば優勝できたのに」という残念な気持ちは残ります。それまでの頑張りよりも、負けた試合の印象が強いのです。次こそ優勝を、と期待したくなります。本人も、負けた悔しさをバネに「もっと、もっと」上を目指して頑張っていくことでしょう。
一方で、私達凡人は、あまり欲張らないことも大切ですね。最近、少し年をとったせいか、古いもの(骨董)に興味を持つようになりました。作者はとっくに亡くなっているのに、作品だけが誰かの手によって保存され、今も残っているのは不思議な気がします。その時代に想いを馳せ、豊かな気分に浸れます。ただ、美術館や雑誌で眺めているだけならいいのですが、手に入れようとすると大変です。値段なんかあってないようなものですから。さらに、1個手に入れても、また別の物が欲しくなるという困ったことが起きてきます。キリがありません。これは骨董に限ったことではありませんね。洋服、時計、宝石、車など、ありとあらゆる物がそうです。その“欲”を満たそうと、日々頑張っているのかもしれませんが、すべてを手にいれることは不可能です。どこかで諦めることも必要でしょう。間違っても、“若さ”や“永遠の命”など追い求めないことですね。
「もっと、もっと」と「諦め」、上手に使い分けて、幸せに過ごせるといいですね。