2020/09/04
安倍晋三首相が突然の辞意を表明されました。第1次安倍内閣辞任の時と同じく、持病の「潰瘍性大腸炎」の悪化(急性増悪)が原因のようです。まあ、病気が原因となれば仕方がないのかもしれませんね。この病気は、環境の変化やストレスが加わると悪化しますので、新型コロナ感染症問題が大きな影響を与えたのかもしれません。 安倍首相の場合は、体調不良が現職を辞する契機となりましたが、一般の方々はどうでしょうか?会社に勤務している人は、「定年」という決まりがあります。会社の就業規則に従って、60~65歳で退職するのが一般的だと思います。難しいのは、農業・漁業・商業などに関係する方々です。当院の患者さんの中にも農家の方が大勢いますが、後継者不足に困っておられます。息子が農業を継がないからです。結局、70歳になっても80歳になっても、引退できないというお話です。体力の限界が“引き際”ということでしょうか? 私のような診療所の医師も同様です。病院に勤務している先生方は65歳になると定年退職して第二の職場に異動します。 しかし、開業医は引退の時期を自分で決めなければいけません。体力の限界、知力の限界、気力の限界、等々、いろいろな指標があると思いますが、最終的には自分自身が“引き際”を決めることになります。 「仕事の引き際」、さらには「人生の引き際」、難しい問題ですね。真面目に考えていると、夜も眠れなくなりそうです。 私はというと、もう少し(まだしばらくは)、今の仕事を続け、皆様のお役に立ちたいと考えております。