2019/07/01
「人生100年時代」という言葉を耳にします。90歳を超えてお元気な人が増えていますので、そうなるかもしれないと思います。
さて、自分はどうでしょう?
いくら平均寿命が延びても、自分が長生きするとは限りません。
ましてや、元気で暮らせる時間(健康寿命)がどれくらいあるかを考えると、ちょっと暗くなります。だから、あまり考えないようにしています。ましてや、家族で話し合うことなど、ないでしょう。
ところが、最近、医療や介護の世界では、ACP(Advance Care Planning)という言葉を聞くようになりました。国は、「人生会議」などと訳しています。患者さん本人と家族が、医療者や介護提供者と一緒に、現在の病気のことだけではなく、意思決定能力が低下した場合に備えて、今後の医療や介護について話し合ったり、意思決定ができなくなった時の代理人を決めておく、という意味です。何回も話し合い、その都度、文書に残しておきます。話し合う課程が大事なのだそうです。
日本では馴染みがない言葉ですし、“死ぬこと”に備えて家族で議論するなんて、なかなかできないですよね。ただ、自分が重い病気になったり、年老いて弱ってきた時、医療・介護関係者と一緒に話し合うことは大切なことだと思います。
自身の最期を話し合う、などということは気が進みませんが、いずれはその日が来ます。少しずつ、気持ちの準備をしておいた方がよいかもしれません。
「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」という境地には、
なかなかなれません。