2023/07/03
夏の全国高校野球選手権大会で、1回も負けないチームは1校(優勝校)だけです。一方で、2回負けたチームもありません。 トーナメント大会というのは、そういうものです。 何回も笑うチームはありますが、泣く機会は1回きり。ある意味、平等で、貴重な体験とも言えるでしょう。 戦国時代であれば、負けは死を意味していましたが、現代は、負けても次があります。負けは貴重です。勝つことより、負けて成長することの方が多いのではないでしょうか? ですが、マスコミ(テレビ、新聞)は、敗者については、殆ど取り上げません。記事にしても、読みたい(聴きたい)人が少ないからでしょう。 私は、負けたチームの選手の気持ちや、その後の人生がどうなったか、が気になります。さよならヒットを打たれたピッチャー、タイムリーエラーをして負けてしまった野手、PKを外して負けたサッカー選手、・・・。その瞬間、どんなに辛い思いをしたことか。 一生、その負い目を背負っていく人もいるのでしょう。もう、そのことには触れないで欲しいと思っているでしょう。 それで、取材も難しいのかもしれません。古傷に触れるのは、気が引けますよね。 でも、私は、敗者を応援したい。あなたがいたからこそ、勝者がいた。何も恥じることはない。堂々と生きて欲しい、と。 1人(1チーム)の勝者の陰には、何百・何千という敗者がいることを忘れないようにしたいと思います。 頑張れ、敗れし者!