2024/05/01
何回も目にしていたはずなのに、覚えていない。あるいは、見つからなかった探し物が後から出てきたーそれも、何度も探した場所から・・・。なんていう経験はありませんか?
そもそも、「絶対にある」とわかっていて探すのと、「あるかもしれないし、ないかもしれない」、あるいは、「多分ないだろう」というのでは、探す気構えが違いますよね。
「ある」と思えば本気で探すでしょうが、「ない」と思えば、いい加減になってしまいます。
ましてや、最初に、探し物が何であるかがわかっていなければ、ぼんやりと見るだけで終わってしまうでしょう。
仕事のミスを少なくするために、二人の目で確認する(ダブルクリック)方法があります。ひとりが間違えたり、見落としていても、もうひとりが訂正できるという仕組みです。ここでは、二人目の役割が大切です。「先に○○さんが見ているから、間違えるはずはない」と思ってチェックするのと、「○○さんのことだから、きっと間違えているに違いない」と疑ってチェックするのでは、見る目の厳しさが違ってくると思います。
二人目の役割は、“人が悪い”方が向いていますね。いわゆる“あら捜し”が好きな人です。
冗談はさておき、
『心焉に在らざれば視れども見えず(礼記―大学)』が原典で、
物事を、真剣に、平等な気持ちで見る、とうことは、とても大事だと思います。
このことを肝に銘じて、患者さんを「診て」ゆきたいと思います。